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人工妊娠中絶

人工妊娠中絶が受けられる時期

当院では、「おおよそ妊娠10週まで」の方を対象に、中絶手術を行っております。
母体保護法では、人工妊娠中絶ができるタイムリミットとして「妊娠22週未満」と定められています。「妊娠22週」を過ぎると、どの医療機関においても人工妊娠中絶をすることが出来なくなります。
当院では、入院することができないので、「妊娠12週以降」の「中期中絶」という分娩で胎児を娩出することはできません。
また、妊娠週数が経つとともに中絶手術にともなうリスクが高くなるため、当院では、「おおよそ妊娠10週まで」の方を対象にしております。
妊娠週数が経つにつれて、赤ちゃんは大きくなり、中絶手術の体への負担は大きくなります。妊娠の継続するか迷われている場合には、できるだけ早めに受診してご相談するようにしましょう。

人工妊娠中絶の流れ

中絶手術は、「妊娠判定のための診察」「術前検査」「術前処置」「手術当日」「術後診察」といった流れで行われます。

妊娠判定のための診察

妊娠判定のための診察として、「妊娠検査」(尿検査)、「エコー検査」が行われます。
妊娠の可能性があり、月経が遅れている場合、妊娠している可能性があります。
ご自身で妊娠検査薬を使ってもいいですが、クリニックを受診したら「妊娠検査」(尿検査)が行われます。そして、「エコー検査」で子宮内に赤ちゃんがいるか確認します。
さらに、「最終月経」や「赤ちゃんの袋の大きさ」「赤ちゃんの大きさ」などを測定して、妊娠週数を算出します。

術前検査

術前検査では、「エコー検査」のほか「血液検査」(感染症・貧血・血糖・血液型など)、「尿検査」などが行われます。
手術を安全に行えるか評価するため、「術前検査」が行われます。
また、手術後になにか合併症などが起こった場合に、手術前の状態と比較することで、状況を把握することができ、適切な対処につながります。

術前処置

術前処置では、「エコー検査」や「子宮頸管拡張」が行われます。
「エコー検査」では、「赤ちゃんの大きさ」や「子宮の入り口の長さ」などを最終確認します。そして、「子宮頸管拡張」では、子宮の入り口を拡張して開くことによって、手術で赤ちゃんを除去しやすい状態にします。

手術当日

当院では、中絶手術は「手動吸引法」による手術が行われます。
当院では、より安全であり、感染対策にもなる使い捨ての器具を使用する「手動吸引法」による手術が行われます。
子宮の入り口に局所麻酔(傍頸管ブロック)をして、必要に応じて静脈麻酔薬を使って、手術が行われます。子宮内に器具を挿入し、陰圧をかけて、子宮内容物を除去します。
おおよそ「5分から10分程度」で手術は終了します。

人工妊娠中絶手術

当クリニックでは、より安全であり、感染対策にもなる使い捨ての器具を使用する「手動吸引法」による手術が行われます。
子宮の入り口に局所麻酔(傍頸管ブロック)をして、必要に応じて静脈麻酔を使って、手術が行われます。子宮内に器具を挿入し、陰圧をかけて、子宮内容物を除去します。おおよそ「5分から10分程度」で手術は終了します。

術後診察

術後診察は、手術の「約1週間後」くらいに行われます。
術後の経過は問題ないか、「エコー検査」で子宮内に残存がないかなど、術後検査で確認します。問題なければ、術後診察はこの1回で終了となります。

中絶手術の費用

中絶手術にかかる費用は「自費診療」です。
当院における中絶手術にかかる費用(税込価格)は以下の通りです。

  • 中絶手術:132000

  • 術前検査:22000

  • 術前処置:5500

  • 術後診察:5500

中絶手術の同意書

中絶手術をおこなうために、本人とパートナーの「同意書」が必要です。
どのような医療行為にも、かならず本人の同意が必要です。
中絶手術では、本人だけでなく、その妊娠の父親となるパートナーの同意も必要となります。
かならず、同意書にご本人とパートナーの署名をして、手術当日までに提出するようにしましょう。
万が一、同意書がない場合には、中絶手術は延期もしくは中止となる場合があります。

人工妊娠中絶後の避妊

中絶手術を受けた後は、今後「望まない妊娠」を繰り返さないことが重要になります。
日々診療している中で、中絶手術を何回も繰り返している方がいます。
手術を繰り返すと、手術によって体へ負担がかかりますし、決して安くない料金を払うことになり経済的な負担もかかります。
一度、中絶手術を受けられた方は、ご自身の体を守るためにも「望まない妊娠」を繰り返さないように「避妊に関する知識と行動」が必要になります。
今後、妊娠を望まない場合には、避妊方法を相談するようにしましょう。

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