IMG_0900.jpeg

お知らせ&コラム

子宮頸がんとは


子宮頸がんとは



子宮頸がんは、「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)に「がん」(悪性腫瘍)ができる病気です。

子宮には「子宮頸部」(子宮の入り口に近い部分)と「子宮体部」(子宮の奥の方の部分)の2つの部分に分かれます。そのうち「子宮頸部」に「がん」(悪性腫瘍)ができる状態が「子宮頸がん」です。



子宮頸がんの原因


子宮頸がんの原因のほとんどは「HPV」(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因です。

「子宮頸部」に「HPV」が持続感染すると、「子宮頸部異形成」という前がん病変を経て、「子宮頸がん」に進行します。



子宮頸がんの影響


子宮頸がんは若い女性に多く、子宮頸がんの治療によって子宮を摘出する手術が必要だったり、最悪若くして死亡してしまう場合もあります。

子宮頸がんは若い女性に多いです。 子宮頸がんの治療によって子宮を摘出する手術が必要であり、子宮がなく子どもを産めない体になってしまうことがあります。 また、子宮頸がんが進行して、最悪若くして亡くなってしまう場合もあります。 子育て世代の母親が家族を残して亡くなるケースが多いので、「子宮頸がん」は別名「マザーキラー」とも言われています。





子宮頸がんの症状



自覚症状はない


子宮頸がんの早期には自覚症状がほとんどないことが多いです。 そのため、進行してから子宮頸がんが見つかることも少なくないです。



不正出血


子宮頸がんの症状として多いのが「不正出血」です。

「不正出血」(不正性器出血とも)は、月経以外の性器出血のことをいいます。 子宮頸がんでは、子宮の入り口の部分が出血しやすい状態になります。 とくに性交渉などで子宮の入り口がこすれると、「不正出血」としてみられることがあります。



帯下異常


子宮頸がんの症状として「帯下異常」があります。

「帯下異常」はおりものの異常のことです。子宮頸がんでは、子宮の入り口の病変の炎症などによって、浸出液などが出てきて、おりものが増えたり、色が変わったり、感染するとにおいがきつくなったりします。



その他


子宮頸がんの病変が進行すると「下腹部痛」「腰痛」「背部痛」などの症状が起こります。 また、不正出血が悪化して「貧血」となったり、子宮頸がんの病変に感染して「感染症」が起こる場合もあります。





子宮頸がんの検査



細胞診


子宮頸がんの検査として「子宮頸部細胞診」があります。 これは、「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)の細胞を採取して、その細胞を顕微鏡で拡大して見て「がん細胞」が存在するか検査します。



コルポスコピー・組織診


子宮頸がんの検査として「コルポスコピー・組織診」(コルポパンチ)があります。

これは、「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を「コルポスコピー」という拡大鏡を使って病変が疑わしい部分がないか確認し、疑わしい部分の組織の一部を採取します。 その組織を顕微鏡で拡大して「がんの組織」が存在するか検査します。



内診・直腸診


子宮頸がんの進行具体を評価するため「内診」「直腸診」が行われます。

腟口から指を挿入して「内診」を行います。「膀胱」や「直腸」「腟壁」など子宮のまわりに病変が進行していないか確認します。 また、肛門から指を挿入して「直腸診」を行います。子宮の後ろ側の直腸などに病変が進行していないかも確認します。



画像検査


子宮頸がんの進行具体を評価するため「エコー」「MRI」「CT」などの画像検査が行われます。

「エコー」はその場ですぐにでき、子宮頸がんの病変の「大きさ」などを確認します。 「MRI」では、子宮頸がんの病変の大きさに加えて、「膀胱」や「直腸」などの子宮のまわりの臓器に病変が進行していないか、骨盤内の「リンパ節」に病変が進行していないか等を確認します。 「CT」では、「肺」や「肝臓」などの臓器に遠隔転移がないか、骨盤内や大動脈まわりの「リンパ節」に病変が進行していないか等も確認します。





子宮頸がんの治療



子宮頸がんは、病変の広がり(進行期)によって治療法は決まります。また、「妊娠の希望」「健康状態」「病変の大きさ」「組織のタイプ」などによって、具体的な治療方針を決めていくことになります。



手術


子宮頸がんの治療として「手術」があります。

子宮頸がんの場合、基本的には「子宮全摘出術」以上の手術が必要になります。 摘出する範囲によって「単純子宮全摘出術」「準広汎子宮全摘出術」「広汎子宮全摘出術」などがあります。 あわせて「卵巣」も切除することが多いですが、条件によっては残すことも出来る場合があります。 また、場合によって子宮摘出と一緒に「リンパ節郭清術」(傍大動脈・骨盤)も行われます。

妊娠を希望する場合には、「広汎子宮頸部摘出術」(トラケレクトミー)や「円錐切除術」だけ行っておいて妊娠・出産が終了したら「子宮全摘出術」に移行するという方法が行われる場合もあります。



放射線治療


子宮頸がんの治療として「放射線治療」があります。

放射線治療は、病変に放射線を照射することで治療する方法です。 子宮頸がんでは、体外から放射線照射をする「外照射」と、子宮の中から放射線を照射する「腔内照射」があります。 放射線を照射する方法は、がんの種類や進行期によって異なります。



化学療法


子宮頸がんの治療として「化学療法」があります。

化学療法は、抗がん剤を使って「がん」を治療する方法です。 「抗がん剤」に加えて「分子標的薬」という種類の薬も併用することがあります。 また、放射線治療の効果を高めるために化学療法を併用する「CCRT」(同時化学放射線治療)なども行われます。





子宮頸がんの予防


子宮頸がんを予防するための方法として、「HPVワクチン」と「定期的な子宮頸がん検診」があります。

がん診療において、がんを早期発見・早期治療することに加えて、がんを予防して未然に防ぐことが大切です。 子宮頸がんでは、「HPVワクチン」と「定期的な子宮頸がん検診」によって予防することができます。



HPVワクチン


子宮頸がんのほとんどは「HPV」というウイルス感染が原因であり、「HPVワクチン」によって根本の原因を絶つことができます。 ただし、HPVにはいくつか型があるのですが、すべてをカバーできていないため「HPVワクチン」だけでなく「定期的な子宮頸がん検診」を組み合わせる必要があります。



定期的な子宮頸がん検診


「定期的な子宮頸がん検診」を受けることによって、子宮頸がんの予防につながります。

定期的な子宮頸がん検診によって、子宮頸がんの前がん病変である「子宮頸部異形成」を見つけることができます。「子宮頸部異形成」を早期発見・早期治療することによって、「子宮頸がん」を予防することにつながるのです。